古今亭菊龍 第十七回東北沢稽古会

古今亭菊龍第十七回東北沢稽古会

古今亭菊龍:「二番煎じ」
古今亭菊龍:「お見立て」
古今亭菊龍:「道具屋」

途中、第15回・第16回を逃したのは痛かった。「らくだ」「鰻の幇間」「幇間腹」が聴けなかったからだ。特に「鰻の幇間」「幇間腹」は俺が打ち上げで師匠に直接お願いしたネタなのだから、なおさら痛恨。こんなときに限って動かせない出張スケジュールと重なってしまって…。言い訳は横に置いて今夜は久しぶり。菊龍師匠の稽古会。

一席目。月の綺麗な寒い夜にぴったり、師匠の綺麗な「二番煎じ」。お茶ケと猪鍋が恋しくなり、その欲求は打上げ(懇親会)で炸裂しました。よって酔って、すこぶる酔って、泥酔な帰り道。

二席目は「お見立て」。嫌われたくはないけれど、木兵衛(もくべい)大尽になってみたい!と思わせる師匠の「お見立て」。

最後、三席目は「道具屋」。前座噺と侮れない師匠の堂に入った「道具屋」。ノコ、しょんべん、ピリヒョロ(タ=ももひき)、木刀、お雛様の首、まで。そのうち、「燭台」「耳かき」も入れてもらって、「鉄砲」で下げるバージョンも是非とも聴きたい。

で、2か月ぶりに再開した「きらく」で、師匠を囲んで気楽な打ち上げ。楽しいもんだから酒も進むし、酔いもまわるよ。

俺なんか「あれ聴きたいこれ聴きたい」と勝手に師匠にリクエスト。「らくだ」と「道具屋(長編)」「鰻の幇間」「妾馬」「唐茄子屋政談」「火焔太鼓」。あぁ「饅頭こわい」も是非!

古今亭らしさを知る落語談義もいつにも増して楽しく。ファンは勿論、師匠の本音が垣間見えるのが楽しい楽しい。

師匠たちを駅改札で見送ってから(緊張が解けたのか)、体内の泥酔さが炸裂。べろんべろんになりながら下北沢駅から井の頭線乗車。帰って即爆睡。

12/29(月)第四十三回圓菊一門会も行きたいのですが、いまだ予定が立てられず・・・。むぅぅ


古今亭菊龍 東北沢稽古会 演目一覧
※佐藤さん加藤さんのブログから勝手に拝借!さーせん!

第01回:「代書屋」「蜘蛛駕籠」「お見立て」
第02回:「富士詣り」「鉄拐」「生徒の作文」
第03回:「豊志賀」「持参金」「権助芝居」
第04回:「大山詣り」「孝行糖」「抜け雀」
第05回:「黄金の大黒」「さんま火事」「唐茄子屋政談」
第06回:「桃太郎」「火焔太鼓」「強情灸」
第07回:「芝浜」「蜘蛛駕籠」
第08回:「お見立て」「抜け雀」
第09回:「浮世床」「蜘蛛駕籠」「ナースコール」 ※参加
第10回:「大山詣り」「花筏」「生徒の作文」
第11回:「神田松五郎」「たがや」「ちしゃ医者」
第12回:「芝浜」「柳田格之進」「道具屋」
第13回:「天災」「鉄拐」「堀の内」
第14回:「甲府い」「さんま火事」「壺算」 ※参加
第15回:「らくだ」「鰻の幇間」「堀の内」
第16回:「幇間腹」「宿屋の富」「二番煎じ」
第17回:「二番煎じ」「お見立て」「道具屋」 ※参加

★マーケティングの視点★
ある方のツイッターに、こんなのがあった。勝手に掲載。


厄介な古参のファンが新規ファンの拡大を阻む。新規ファンは常にへりくだっていなければならない。また偉そうであっても、それを熱く語ってもならない。時間が経ち、知識がたまり、仲間に認められるまで修行時代が続く。そこまでしなくてもいいやと多くの人は思うので、ファンは増えていかない。


菊龍師匠と、そのファンのみなさんには、それがない。一切ない。それだからこそ、新規参入ファンな俺でも、初回から、こうして楽しい時間を過ごしている。これ、すごく大切。貴重。楽しめない落語、楽しめない落語会、楽しめない打ち上げなんて!「わたしが、おれが、師匠を独り占めするのだ!」「わたしが、おれが、師匠を一番よく、古くから知っているのだ!」というような邪悪な、よこしまな心が、自分自身や噺家さん本人にマイナスに働くことを、俺自身も肝に銘じなければいけない。ま、これもひとえに菊龍師匠の人柄が織りなすことだけどね。