うどん県?俺んち、お米県

うどん県に改名しました」という、ノリノリな香川県観光協会のキャンペーンが先日ネットで話題になりました。よくできた、よく考えられたキャンペーンだと思います。キャンペーンに終わらなければもっと良いと思います。とにかく強い、太い。成功するキャンペーンの要素です。

わが故郷・山形県ならどうなる?

考えに考え抜いた挙句(ほんの30分)、一番いいなぁと思いついたのは「お米県」でした。

 

どうすか?「お米県」

 

米どころと称する県は多数ありますが、名乗ったもんがちですからね、こういうのは。これをマーケティングでは『先駆者特権』と呼びます。

 

市場に初めて参入した、というより市場を初めて創り起こしたものには、それなりの得がもたらされるという考えです。

「お米県」と名乗ってしまえば、「お米券」と聞けば必ず「お米県」を連想することになり、それが山形県の米どころとしてのイメージを増幅させる結果になると思うのです。

ここで重要なのは「山形は米だけじゃない。フルーツも魚も野菜も美味しいんだ」と欲張らないこと。

一点突破が重要なのです。フォーカスが絞られていればいるほど、球は遠くに飛びます。弾は多くの人の心を貫きます。

いま山形県は「つや姫」という品種、ブランド米の宣伝に躍起です。確かに美味しいんです、「つや姫」。でも、もう少し安くしてほしい。そうすればもっとブランドが浸透すると思うのです。