目的と目標とゴール

誰でも弱点はあるし、なにかしら悩みを抱えつつ生きているものだろうし、強いだけの人などいないと思います。もつろん、弱音を吐くのも悪いことではありません。逃げ出すことも是か非でいえば是でしょう。

 

また、SNSが盛んになり、自分の気持ち、心情を以前に比べて吐露しやすい環境が整ってきたのだろうと思います。成長(整ってきた)のか、退行なのかという議論はさておき。

 

だからなのかなぁ。いろいろな書き込み、つぶやき、掲示板を見てて読んでいて「弱っちぃなぁ」と感じる人が多い。一時的に抵抗力が落ちているだけなのか、根本的に抵抗力が低いのか、わかりませんが。

 

そういう人に限って「強くなりたい」などと言う。書く。

 

でも、そんな曖昧な気持ちで強くなれるわけがないのであります。「強くなりたい」というのは単なる目的であって、目標を掲げるステップには到達していないからです。目標は、なるべく具体的でなくてはいけません。せっかくなので、目的と目標、ゴールの違いを明記します。

 

【目的】=成し遂げようと目指す事柄。「何のために行動するのか」に重点を置く 例)強くなりたい

【目標】=目的を実現するために設けた目当て 例)心配事・悩み事ばかりに目を向けない。良いこともあるのだから、それにも目を向ける。減点法ではなく、加点法な人生を歩む。

【ゴール】=目的のための最終的な目印。目標の最終到達点 例)くよくよしそうになったら、くよくよしそうになっている自分に気づけるようになる。自分を客観視できるようになる。

 

 

毎日生きているということは、知らず知らずのうちに経験の積み重ねをしているということ。でも、それに気づかず無為に嘆くだけの人が多すぎるのではないだろうかと、ちょっと思った次第です。無論、SNSから垣間見えるのは表面的、その人の人生の氷山の一角なので、実際は嘆きつつも強く生きているのかも知れませんが。

 

にしても、おんなじこと(特に失敗・悩み)の繰り返しは無駄でしょう。毎日毎日弱音を吐くだけの人生ってどうよ。有益さに結びつく無駄というものもあるけど、毎日毎日同じことで“(解決しようとせず)悩んでいるだけ”だとしたら、その悩みから脱却するためには、解決するためにはどうすれば良いのか?を真剣に考えていないとしたら、それは無駄の中の無駄だろうと思う。

 

他人を慮る(おもんぱかる)ことはもちろん、独りよがりにならず、思いやりをもちつつ、タフなのが一番です。肉体的にも精神的にも。

 

ただし、タフ=頑強。ではないので誤解は禁物。タフということは「しなやか」であるということです。柔軟、弾力的、耐性変化力があるということ。応用力に富んでいるということ。

 

こうして他人に向けて書いていると、自分のことを見つめる事にもなり、一石二鳥です。まだまだ未熟な自分ですが、いろいろな艱難辛苦にもめげず、しなやかに生きて行きたい。

 

心が怪我をしたときに「時間」という薬も効果的ですが、最近、人生の残り時間を考えるようになって来た自分としては、“なるはや”で立ち直って、できるだけ多くの時間をハッピーに過ごすほうが素敵だなぁと感じる今日この頃なのであります。