医療を巡るマーケティング

MR総数が初めて6万人超

メーカー公取協 医師らへの接待関連行為規制見直し骨子決める 禁止行為と可能行為を明確化


上の記事は、MRと呼ばれる、簡単に言うと製薬マーカーの営業マンが6万人を超えたという記事。

下の記事は、簡単に言うと、医者に対する製薬メーカーの接待(これまでは青天井・制限なし)に、制約(冗談ではなく)が設けられたという記事。


MR(=Medical RepresentativeでMRと呼ばれる。医薬情報担当者)が増える一方で、今までのような接待という営業スタイルが厳しく取り締まられていくという状況にあるのです。医療業界。

医薬品市場のエンドユーザーは消費者(患者さん)であるわけですが、医薬品業界の場合、市場の多くが病院経由で処方される薬。なので必然的に、購買決定者は患者でも病人でも病院でもなく、処方権を持つ医師ということになります。

エンドユーザー向けの商品であるけれども、エンドユーザーに対しては営業活動は行われないという非常に特異なスタイル、特異な市場であると言えます。

再編が加速している製薬業界。破綻している健康保険制度、介護保険制度。増え続ける医療費。激しい少子高齢化社会。

今後どうなっていくのでしょうか。どうしても不安材料ばかりに眼が行ってしまいがちですが、そこは冷静な眼で見つめて、バランスの取れたジャッジをしていきたいものです。

どうなるかはわかりませんが、自分の成すべきことはひとつ。良いマーケティングを企画すること。ただ、それだけです。